第1章 露出狂とは?


みなさんは「露出狂」という言葉を聞いたことがありますか?
「狂(くる)う」という漢字が使われていることから、どこか怪しい、危険なイメージをもつ人が多いかもしれませんね。
また「露出」という言葉は、芸能人が「テレビの露出度が増えてきた」と言ったり、カメラの専門用語であったり、中学生のみなさんが使う機会は、あまりない単語かもしれません。

そこでまず最初に、みなさんがこのテキストで学ぶ露出狂とは何かということを学習します。
言葉の意味を知ることで、「あれ?僕と同じかも」「私も露出狂かも」と気づく人がいるかもしれません。
また、そうでない人も、露出狂と呼ばれる人々を理解することで、他人を思いやる気持ちや、様々な価値観を尊重する態度を身につけることができるはずです。

このテキストを通して、1人でも多くの人が露出狂への理解を深めてくれることを願っています。

1、身近にいる露出狂

露出狂とは「露出症(ろしゅつしょう)という心の病気にかかった人」のことです。
では、露出症とはどのような病気なのでしょうか?
露出症を簡単に説明すると「他人に裸を見せることで興奮する病気」です。

男子のみなさん、「クラスの女子にペニスを見せてみたいなぁ」と思ったことはありませんか?
女子のみなさん、「クラスの男子に胸を見せたら喜ぶだろうなぁ」なんて考えたことはありませんか?
もし1度でもそのような気持ちになったことがあるのなら、あなたは露出症という病気にかかっている可能性があります。

男子のペニス、女子のマンコや胸などを異性に見られることは、本来誰にとっても恥ずかしい行為です。
それなのに、見てほしい。
恥ずかしいのに、見られたい。
そんな、一見矛盾した心の葛藤(かっとう)の末、実際に行動に移してしまった人のことを露出狂と呼びます。

▲ 男子小学生に裸を見せつける露出狂の女子高生。
自分より幼い異性に見せるのが、典型的な露出狂の手口です。

露出狂に性別は関係ありません。
男子も女子も、条件が整いさえすれば、露出狂になる可能性はあるのです。
しかし、性別とは関係なく、露出狂はⅠ類とⅡ類の2つのグループに分かれます。

Ⅰ類「サディスティック型露出狂(タイプS)」
自分の裸を見た相手が、驚いたり怖がったりすることで興奮するタイプです。
ペニスを見せられた女子中学生が、悲鳴をあげたり、走って逃げて行ったりする姿に興奮し、そのまま射精してしまったりします。
比較的、男子に多いと言われています。

Ⅱ類「マゾヒスティック型露出狂(タイプM)」
自分の裸を見た相手から、馬鹿にされたり、けなされたりすることで興奮するタイプです。
ペニスを見せられた女子高生から、「キモい。そんな小さいの見せんなよ、ヘンタイ」などと言われると興奮し、射精してしまったりします。
比較的、女子に多いと言われています。

Ⅰ類、Ⅱ類とも露出行為が快感に変わるメカニズムは異なるものの、異性に裸を見せたいという欲求に変わりはありません。
また最近の研究では、露出狂と周囲との「ギャップ」が大きな意味を持つことも分かってきました。
例えば、プールや海水浴場など、その場にいる全員が裸に近い格好をしている場所では、露出狂が裸になったとしてもそれほど周囲とのギャップが生まれません。
それに対して、都会の街中や電車の中など、周囲がきちんとした服装をしている場所では、裸どころか下着姿になっただけでも大きなギャップが生まれます。
この場合、露出狂はプールで全裸になることよりも、街中で下着姿になることに、より大きく興奮するのです。

SタイプとMタイプの存在、ギャップの大きさ。
露出狂を理解する上でとても大切な事柄なので、しっかり覚えておきましょう。

露出狂になるきっかけ

人は誰でも、露出症になる可能性があります。
小学校高学年のうちに発症することもあれば、20代や30代になってから症状が現れる人もいるのです。
人の心には、露出症になる可能性を持つ種のようなものがあります。
この種は、人類であれば性別や人種を問わず、全員が生まれつき持っているのです。

にも拘わらず、一生露出狂にならずに人生を終える人が多いのは、この種に水や肥料を与えるようなきっかけに出合わなかったからだといえます。
何らかのきっかけで、この種が芽を出して花を咲かせたとき、人は誰でも露出狂になる可能性があるのです。

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▲ 自分の担任するクラスの男子に盗撮された新任教師。
彼女のスカート内の映像は、SNSによってクラスの男子全員に送信されてしまいました。

上のイラストは、人が露出狂になる典型的なきっかけの1つです。
先生になったばかりの新米教師が、クラスの男子たちにスカート内を盗撮されてSNSで拡散されてしまいました。
この先生は、明日も朝から学級担任として生徒たちの前に立たなければなりません。
しかし、男子たちはみんな、おそらく女子たちの多くにも、自分がいつもどんなパンツを履いているのかを知られてしまったのです。
生徒たちを指導する立場の彼女にとって、これほどの屈辱(くつじょく)はありません。

彼女の股間と顔を交互に眺めつつ、顔を見合わせてクスクス笑う男子たち。
頼りない担任の姿に、軽蔑する女子たちの視線。
わざわざ撮影したくせに、ずっと年上の女のパンツに興味などなく、SNS上で「キモイ」「汚い」などと罵るコメントの数々。

泣きたいほどの口惜(くや)しさと恥ずかしさ。
にもかかわらず、下腹部を襲うキュンキュンとする熱い感覚。

彼女は、この出来事をきっかけに露出に目覚めてしまいました。

▲ いじめを受け、自ら下着をさらす女子中学生。
以前はいじめる側だった彼女は、ふとしたきっかけでいじめられる立場になってしまいました。

「いじめ」も、露出狂のきっかけとなりえる出来事の1つです。
以前はむしろいじめっ子の中心メンバーだった女子中学生が、友人関係のもつれから今度はいじめられる側となりました。
可哀想ではありますが、女子の世界ではよくある話です。
この子は、これまで自分が好き勝手にやってきたいじめと同じことを強要されています。
男子もいる昼休みの教室で、自ら制服を脱ぎ、汚水の入ったバケツの中に入れていかなければなりません。

誰も助けてくれない絶望感の中で、自分の手でストリップをしなければならない屈辱。
はやしたてるクラスメイトたちの笑い声と、全身をなめまわすような男子たちのぶしつけな視線。
ほんの2週間前までは、完全に自分より格下だったクラスメイトたちにいじめられる情けなさ。
もう涙が我慢できません。

と同時に、男子たちの視線が集まる股間が熱く、湿(しめ)ってくるのを感じます。
恥ずかしいのに、悔しいのに、悲しいのに、なぜか沸き起こる胸の切なさ。

彼女は、この出来事をきっかけに露出に目覚めてしまいました。

3、露出狂への目覚め

ここまでの説明で、露出狂とは何か、どのようなきっかけで露出狂になってしまうのか、おおよそ理解できたでしょうか。
特に、新任教師といじめられっ子の話を聞いて、少し興奮してしまった人はいませんか?
もしそうなら、あなたの心にはかなり大きな露出狂の種が植えられていると思いましょう。

さて、露出狂について本当に理解するためには、具体的な事例をあげて学習するのが1番効果的です。
1人の真面目な人間が、あるきっかけを通して露出に目覚め、やがて完全な露出狂になっていく様子を一緒に見ていきましょう。
この役割を担ってくれるのは、とある町に住む、みなさんと同じ平凡な女子中学生です。

▲ 平凡な女子中学生たち。
これから露出狂に目覚めていくのは、真ん中の女の子です。

仲良く一緒に登校する3人組のうち、真ん中の前髪がある女の子が今回の主人公です。
中学生になってから初めてオナニーを覚え、月に2~3回は夜寝る前に自分の身体を慰(なぐさ)めています。
オナニーといっても、マンコを指でしばらくいじって「気持ちいい」と感じる程度のソフトな内容です。
もちろん、いまだに絶頂に達したことなど1度もありません。
今まで露出行為に興味を持ったこともないし、ましてや異性に裸を見せたことなど・・・父親やお医者さん以外にはありません。

そんな彼女でも、きっかけさえあれば露出狂になってしまう。
その様子を通して、みなさんの露出狂に対する偏見(へんけん)をなくし、より深く彼ら、彼女らのことを理解できる人になってほしいと思います。

さて。
いつもと変わらぬ何気ない日常の学校生活を送っていた彼女に、その後の人生を大きく変える出来事が訪れました。
それは、友達の何気ないイタズラでしたが、そのタイミングと、彼女自身のちょっとした油断とが合わさって、最高の(最悪の?)瞬間になってしまったのです。

▲ ズボン下しが見事にはまった瞬間。
うっかり、腰のヒモを結わいていなかったのが災いしました。

いわゆる「ズボン下し」です。
このズボン下しと「スカートめくり」は、小学生時代とは異なり、必ずスカートを履かなければならなくなった中学生女子に多くみられる行動です。
思春期と重なり、男子の視線も意識する中で、スースーする慣れないスカートを履いている自分。
悶々(もんもん)とする女子中学生にとってズボン下しやスカートめくりは、性的欲求を発散させる手近な方法の1つとなっているのです。

このズボン下しをきっかけに、彼女の心にどのような変化が訪れるか。
次回に続きます。